マンションのデメリットの一つに、生活騒音の問題があります。お隣や上下階から聞こえてくる音も気になりますが、自分たちが立てている音が周りに迷惑をかけているかもしれません。
子どもが走り回る音、ドアを閉める音、オーディオが響く音など、生活しているとどうしても音が出てしまいます。テレビの音量を小さくしたり、床に振動を与えないように静かに歩いたりと、気をつけるのはストレスのもとです。マンションの中には、コストを下げるために壁や床、天井が薄くしているものもあり、これだけは住んでみないとわかりません。防音の壁でも、その壁が薄いと、けっこう隣の音が聞こえることもあります。
新築マンションでは、実際にどの程度の音がするのかを確かめられないのが難点です。
たとえば、「壁に防音材を入れています」と工事担当者が説明したところで、その厚みが薄いのか、厚いのか、まったくわかりません。建物が完成する直前に、契約者に部屋を内覧させてくれる場合もありますが、そのときに騒音がすることがわかってもあとの祭り。契約を取りやめたいと思っても、違約金を支払わなければならない場合もあるのです。
建物も建っておらず、部屋を見てもいないのに購入するなんて、本当は怖いことなのです。
その点、中古マンションであれば、入居前に部屋に入り、どの程度の音がするのかなどをしっかり確認できます。リフォームを行う際に、壁や床に防音材や吸音材を入れることもできるから安心です。その人の生活スタイルに合わせて、必要な場所に必要なレベルの防音材や吸音材を入れればいいのです。自分で選ぶので、防音の場所、防音の等級などもはっきりわかりますし、ストレスを感じずに安心して生活ができます。
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